予防歯科

予防歯科の重要性

予防歯科の重要性

予防歯科を一言でいうと『悪くならないようにする歯科治療』です。お口の中の環境は人それぞれで、抱えるウィークポイントも十人十色です。患者様ご自身が抱えるウィークポイントを把握し対策することで将来の歯科疾患を未然に防ぐことが出来ます。

定期健診でやること

虫歯のチェック・歯周病の検査・歯石除去・バイオフィルムの除去・咬み合わせのチェック・歯磨き指導などを患者様に合わせてだいたい3~4ヶ月おきに行っております。定期検診をすることで自分でも気づかない、静かに進行する虫歯や歯周病、咬み合わせの不調をいち早く見つけることが出来ます。隠れた不調を探し出すことで治療が簡単で安価にすむことができ、将来の診断・治療に大きく役立ちます。

  1. 問診患者様の全身的な健康状態に加え、生活習慣や過去に起こった歯科に関する問題などお聞きし共有します。
  2. 検査写真撮影(顔貌写真・口腔内写真)、 X線写真撮影(パントモ・セファロ・CTなど)、歯周組織検査、カリエスリスクテスト(口腔細菌検査・唾液検査)、咬み合わせ検査
  3. 診断結果報告上記の結果を分析し、その患者様が持つウィークポイントをお話しします。
  4. コンサルテーション(治療方針相談)患者様のご希望やライフスタイルにあった予防プログラムをご提案させていただきます。

口腔内診査

患者様の現在気になっているお口の中のことをお聞きし、虫歯・歯周病の有無や、過去に治療した歯の状況についても検査します。虫歯も歯周病も初期段階では自覚症状がほとんどないため、気が付いた時には重症化してしまっていることがよくあります。大げさな治療になる前に早期発見・予防中心のサイクルに変えていくことが重要です。

口腔衛生指導(TBI)

TBIとは“Tooth Brushing Instruction”の略で、歯磨き指導のことを指します。 毎日歯磨きを行っていても虫歯や歯周病になってしまうのは、正しく歯磨きが行えていない可能性があります。患者様お一人お一人に合った歯磨きの仕方や道具を選んで効率よく磨けるようお手伝いします。

プロフェッショナルケア(PMTC)

PMTCとは“Professional Mechanical Tooth Cleaning”の略で、訳すと「専門家による機械を使った歯の清掃」という意味になります。エアフローなど専用機器を使用して、「バイオフィルム(歯の表面についた細菌のかたまり)」や歯垢・歯石を除去していきます。あくまで歯のクリーニングなので、歯を削るわけではありません。普段の歯磨きでは除去できない汚れが取れますので、歯の表面がすべすべになり爽快感を味わうことができます。バイオフィルムは約3ヶ月で再生されるため、定期的なPMTCをお勧めしています。

歯の汚れの種類

プラーク

プラーク

虫歯菌や歯周病菌をはじめとする微生物の固まりで、黄白色を帯びた粘着性の物質です。わずか1mgに数億から数兆もの細菌が潜んでいて、組織の約8割が水分で残り2割が有機質。有機質の大半は細菌とその代謝物です。プラークが増えると、虫歯・歯周病・口臭などを招くことが分かっています。

プラークは食後8時間程度で生成されると言われており、食べカスとはまったく別物ですが、細菌は食べカスに含まれる有機質を栄養源にして活発化するので、まったく無関係というわけではありません。食べカスを残さないことは、細菌の活動を抑えるうえでとても重要なのです。ちなみに、ネバネバしているプラークは水や洗口剤でうがいをしたくらいでは落とせませんが、歯磨きなどの物理的処置によって落とすことができます。

プラークに潜む細菌が生み出す酸は虫歯や歯周病の原因になります。特に歯周ポケットの内部に付着したプラークは通常は目視することができません。歯周病が進行するほど歯周ポケットは深くなっていきますが、歯周病菌は酸素を嫌う「嫌気性細菌」なので酸素が少ない歯周ポケットの奥深くを好みます。そのため、歯肉縁下プラークには大量の歯周病菌が棲んでおり、歯周病を悪化させる原因になります。

バイオフィルム

バイオフィルムとプラークは同じものです。これらを取り除くには、ご自身による正しいブラッシングが欠かせません。しかし、患者様ご自身ではどうしても取り除けない部位もでてきてしまいます。そのような部位は、歯科医院で適切に除去してもらうことをおすすめします。

20年以上前はほとんどの歯科関係者が歯垢のことを「プラーク」と呼んでいました。しかし、10年ほど前からプラークの構造がお風呂の排水溝や三角コーナーなどで見られるヌルヌルと同じ構造であることが、研究によって分かってきました。ここで、この「ヌルヌル」を指す言葉として登場してきたのが「バイオフィルム」です。以降、バイオフィルムという言葉が環境や医科といったさまざまな領域で扱われるようになり、歯科関係者もプラークをバイオフィルムと呼び始めたことで広がっていきました。そういった経緯もあり、ベテランの先生方が歯垢をプラークと呼び、若い先生方はバイオフィルムと呼ぶ傾向があるように思います。

歯石

歯石

歯に付着したプラークが唾液に含まれるカルシウムやリン酸などと反応して石灰化し、石のように硬くなって歯の表面にくっついたものです。歯石は「死んだ細菌の固まり」であり、プラーク(バイオフィルム)のようにそのものが歯周病を引き起こす原因にはなりませんが、歯石の表面はデコボコしているのでプラークが付着しやすい状態です。そのため、歯石の上にプラークが付着して石灰化するとさらに大きな歯石となり、歯茎の炎症をさらに招く結果となってしまいます。このように、プラークが歯石になってしまうと歯磨きで取り除くのは不可能です